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2017年11月27日

抗生物質シプロフロキサシンとフルオロキノロン剤には危険な副作用があります!

抗生物質シプロフロキサシンには危険な副作用があります!


シプロフロキサシン500mg錠
シプロフロキサシンには危険な副作用があります!

このニュースは1年以上前のものですが、最近ドイツで再び話題となったため、もう一度取り上げて注意を促したいと思います。2016年に、アメリカ食品医薬品局(FDA)はシプロフロキサシンと他のフルオロキノロン剤に関して、長期の神経損傷や腱断裂などの、身体を不能にする副作用の可能性があるとして強い警告を発しました。これらの抗生物質は他に治療の選択肢がない場合にのみ処方が考慮されるべきです。フルオロキノロン剤の錠剤投与または注射の数時間後から数週間後に、腱、筋肉、関節、神経、中枢神経系の潜在的な長期的副作用が生じる可能性があると安全性報告が行われています。さらにFDAは、複数の重篤な副作用が同時に起こる可能性にも言及しています。

FDAは2008年以降フルオロキノロン剤への懸念を報告してきました。また、腱炎と腱断裂のリスクが高まっているとして枠付き警告文も追加しています。

2011年には、FDAはこれらの抗生物質に神経筋疾患の重症筋無力症の症状を増悪させる可能性があるとして警告しました。2013年には、重篤な神経損傷(不可逆的な末梢神経障害)の潜在的リスクが詳細に報告されました。

そして、2016年に、FDA査問委員会が合併症を伴わない副鼻腔、尿路、気管支の感染症は、他の薬剤によって治療されるべきとの報告を行いました。

2017年11月24日

バイオ企業ががんと闘う善玉菌の発見を競っています

ベン・ヒルシャー記者のニュース記事(ロイター)から

バイオ企業ががんと闘う善玉菌の発見を競っています

攻撃されるがん細胞
二つの細胞傷害性T細胞(赤)から攻撃を受けるがん細胞(白)

ロイター「バイオ企業ががん治療のために『薬剤となる細菌』を用いた医薬品の開発を競っています。細菌を用いた医薬品の開発の背景には、消化管の善玉菌が多い患者ほど、現代の免疫療法に対して良い反応を示す傾向にあるという科学的知見があります。

ある種の細菌は免疫を刺激するため、免疫療法剤(PD-1薬)の経路が確保され、がん治療の効果を高めることがあります。PD-1薬は免疫系の遮断を利用した薬剤です。

Seres Therapeutics社はテキサス州のMDアンダーソンがんセンターおよびパーカー機関と協力し、消化管の善玉菌のがん免疫療法への応用を初めて成功させようとしています。臨床試験で検証された細菌医療のがん免疫療法への貢献が期待されています。」
記事の全文を読む(英語)

2017年11月24日

消化管マイクロバイオームがHIV感染者の健康に及ぼす影響

老化とHIV感染は消化管マイクロバイオームの変化に関連


消化管マイクロバイオームがHIV感染者の健康に及ぼす影響
エイズウイルス

老化とHIV感染は消化管マイクロバイオームの変化に関連しています。

アメリカの研究者は最近、老化とHIVが消化管内の細菌の多様性低下とディスバイオーシス(バランスの乱れ)に関連することを発見しました。特に、消化管の細菌の中でも重要な存在である酪酸菌の数が減っていました。酪酸は通常、炎症性サイトカインレベルを下げ、炎症を防ぎます。研究者たちは高齢の患者で特に、ビフィズス菌フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィクロストリジウム目クラスターIVの数が経時的に減少していることに注目しています。この変化に影響していると考えられる要因は、栄養状態、抗生物質の使用、スタチンを含む処方薬の慢性的な使用です。

HIV感染が消化管マイクロバイオームに正確にどのような影響を与えるかはまだ研究の最中です。プレバイオティクスとプロバイオティクスがHIV感染者の健康状態を改善するどうかに関しても数多くの研究が行われており、多くの研究で良い影響があったと報告されています。また、臨床医には、HIV感染患者に対して、体の細菌叢を変化させてしまうような習慣や行動は避けるように助言することが推奨されています。

詳細情報のリンク(英語・ドイツ語)

http://journals.lww.com

https://www.specialtypharmacytimes.com/

https://www.stern.de/

2017年11月22日

WHO抗生物質啓発週間

WHO抗生物質啓発週間

抗生物質を使う前に、資格を持った医療専門家からアドバイスを受けてください

2017年の議題-抗生物質を使う前に、資格を持った医療専門家からアドバイスを受けてください。抗生物質は貴重な資源です。貴重な資源を失わないためにも、抗生物質を使うときには正しいアドバイスに基づくことが大切です。あなたとあなたの家族が最善の医療を受けるためだけではありません。抗生物質の正しい利用は、薬剤耐性菌の脅威を減らすことにも貢献します。

2017年11月21日

抗生物質乱用を防ぐ啓発キャンペーン

抗生物質を守る啓発キャンペーン

イギリス政府と関係機関が抗生物質の慎重な取り扱いを促すキャンペーンを実施しています!

「抗生物質の効果を温存しよう」キャンペーン(イギリス、2017年10月23日)

2017年10月23日月曜日、イングランド公衆衛生局(PHE)は「抗生物質の効果を温存しよう」キャンペーンを始めました。キャンペーンでは、不要不急のときに抗生物質を使用すると、本人やその家族にリスクがあることを強調しています。抗生物質の効果を温存するために、抗生物質を使うときは医師や看護師から助言を受けることが推奨されます。

2017年11月10日

あなたのマイクロバイオームを無料で調べましょう!


スマート・ガット・キット
スマート・ガット・キット

Ubiomeで利用できる

検査キット

あなたのマイクロバイオームを無料で調べましょう!

アメリカに住んでいる方なら、ubiome社でマイクロバイオームの無料スクリーニングを受けられる可能性があります。体調が悪かったり病気になったのであれば、マイクロバイオームが健康に大きな役割を果たしていることを知る良い機会です。スマート・ガットスマート・ジェーンのスクリーニングキットを利用すれば、あなたの消化管マイクロバイオームの特徴を調べたり、膣マイクロバイオームの乱れ(ディスバイオーシス)やHPV(ヒトパピローマウイルス)感染の有無を検査することができます。必要なのは、医師に検査を依頼することだけです。

病気ではない場合も、自分で検査キットを使えばマイクロバイオームを調べることができます。ガット・エクスプローラーなら、サンプルが一つあれば消化管マイクロバイオームを検査できます。ガット・タイム・ラプス・エクスプローラーを使えば、三つのサンプルを検査して時間ごとの変化を調べられます。他にも、体の主要な場所(消化管、口、鼻、膣、皮ふ)の細菌をスクリーニングできるキットもあります。好奇心旺盛な方はぜひ使ってみてください!

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