抗生物質シプロフロキサシンには危険な副作用があります!
このニュースは1年以上前のものですが、最近ドイツで再び話題となったため、もう一度取り上げて注意を促したいと思います。2016年に、アメリカ食品医薬品局(FDA)はシプロフロキサシンと他のフルオロキノロン剤に関して、長期の神経損傷や腱断裂などの、身体を不能にする副作用の可能性があるとして強い警告を発しました。これらの抗生物質は他に治療の選択肢がない場合にのみ処方が考慮されるべきです。フルオロキノロン剤の錠剤投与または注射の数時間後から数週間後に、腱、筋肉、関節、神経、中枢神経系の潜在的な長期的副作用が生じる可能性があると安全性報告が行われています。さらにFDAは、複数の重篤な副作用が同時に起こる可能性にも言及しています。
FDAは2008年以降フルオロキノロン剤への懸念を報告してきました。また、腱炎と腱断裂のリスクが高まっているとして枠付き警告文も追加しています。
2011年には、FDAはこれらの抗生物質に神経筋疾患の重症筋無力症の症状を増悪させる可能性があるとして警告しました。2013年には、重篤な神経損傷(不可逆的な末梢神経障害)の潜在的リスクが詳細に報告されました。
そして、2016年に、FDA査問委員会が合併症を伴わない副鼻腔、尿路、気管支の感染症は、他の薬剤によって治療されるべきとの報告を行いました。
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