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2019-06-29 9:24
by Kristin Neumann
  Last edited:

ICADAセミナーの報告-マイクロバイオーム・コスメティクスの専門家セミナー

マイクロバイオーム・コスメティクスのセミナー
ドイツで初めてとなるマイクロバイオーム・コスメティクスの専門家セミナーが行われました。
画像「細菌が私たちをきれいにする!」、©shutterstock.com、298261583、StockSmartStart

2018年9月13日、ドイツのBAV Instituteとヨーロッパの化粧品協会ICADA(主催者ブルンケ博士)がドイツで初めてとなるマイクロバイオーム・コスメティクスの専門家セミナーを開催しました。MyMicrobiome (ノイマン博士、www.mymicrobiome.info)がセミナーの報告を行います。

次の議題について解説します。

  • 化粧品の微生物学的検査法
  • 化粧品成分の作用機序と実現可能な効果
  • 皮ふマイクロバイオーム製品のコンセプト
  • 市場の潜在性
  • マイクロバイオーム・コスメティクスの効果の証明
  • ヨーロッパの規制状況

 

化粧品業界ではすでにマイクロバイオームの問題が広く受け入れられています

ヒトマイクロバイオームとは「人間と体内空間を共有している片利共生性、相利共生性、そして病原性生物の生態群集」(レーダーバーグ他、2001年)のことです。すでに1988年には「マイクロバイオームは、明らかな物理化学的性質を持ち、明確に定義された空間内に合理的に生息する、特徴的な微生物群集と定義できるかもしれません。従って、この用語には微生物だけでなく、微生物が担う働きも含まれます」と定義されています(ウィップス他、1988年)。

一般にはまだ充分には知られていませんが、マイクロバイオームの問題は化粧品業界では広く受け入れられています。バランスの整った健全な皮ふマイクロバイオームが、肌の健康に直接的に相関しているのは明らかです。「マイクロバイオーム・コスメティクス」の専門家セミナーでは、皮ふマイクロバイオームに関わる化粧品技術の現状について議論が行われ、皮ふマイクロバイオームと肌の健康に良い影響を与える製品の可能性について話し合われました。

微生物の特性評価・調査方法

まず、微生物の特性を評価する方法や調査方法などの実践的な問題について議論が行われました。現在用いられている細菌の分類方法の中には、100年以上前の手法に基づいているものもあります(顕微鏡検査、グラム染色によるグラム陽性細菌とグラム陰性細菌の分類など)。特に、特定の場所に細菌が生息しているかどうかを調査する微生物学的検査方法は、細菌の状態を把握するには不十分です。細菌培養などの伝統的な方法を使って検出できるのは、実際に存在している細菌のわずか1%だけです。残りの99%の細菌は実験室で増殖させることができないからです。

現在では、分子生物学的手法が急速に発展しており、残りの99%の細菌も検出できるようになっています。しかし、肌の細菌を調査する場合は、また別のハードルに直面します。サンプルの採取方法です。

皮ふマイクロバイオームのサンプル採取方法の違いは結果に大きく影響します

皮ふマイクロバイオームのサンプル採取方法の違いは結果に大きく影響します
皮ふマイクロバイオームのサンプル採取方法の違いは結果に大きく影響します

皮ふマイクロバイオームを調査する場合の問題は、主要な細菌は肌の表面には生息しておらず、表皮のより深い層に存在しているということです(常在マイクロバイオーム)。皮膚の表面には主に、ドアノブに触ったり、他の人と握手をしたときなどに付着する微生物などが存在しています(一時的なマイクロバイオーム)。皮ふの表面から細菌を直接採取したり、スワブ(綿棒)で擦るだけでは、一時的なマイクロバイオームのサンプルしか摂取することはできません。これでは、朝に採取したサンプルと夕方に採取したサンプルで内容が大きく異なることになります。もっと正確にサンプルを採取したい場合には、皮ふ生検を行う必要があります。皮ふ生検の代表的な方法が引き剥がし法で、テサ・ストリップというフィルムを肌の同一箇所に張り付けて引き剥がすことを10回繰り返します。こうすることで皮ふのより深い層の細菌を確認することができます。しかし、この採取方法は肌の非常に狭い部分のサンプルしか採取できないという欠点があります。

大きな多様性を持つ皮ふマイクロバイオームを調査するには、単純な解析方法では不十分です

皮ふマイクロバイオームの解析方法はこれまで非常に複雑に発展してきました。地球の生態系と比較されるように、皮ふの生態系は場所ごとに大きく異なります。そのため、肌の各部分に定着している微生物もそれぞれ独特です。前腕や手の甲などの乾燥した部分で見つかる細菌は、最も多様性が大きくなっています。額や背中、鼻孔などの脂ぎった部分では、キューティバクテリウム属(以前はプロピオニバクテリウム属として知られていました)が主要な細菌です。最も細菌の多様性が大きいのは、脇の下、肘や膝の内側などの湿った場所です。このように、人間の肌では場所ごとに本当に細菌の多様性が大きいだけでなく、人間同士の細菌のやりともも変化に富んでいます。

マイクロバイオーム・フレンドリーなコスメティクスを開発することは可能でしょうか?

この議論には次の問題があります。どのようにすれば人間の肌の細菌の多様性を維持しつつ、人間同士の細菌のやりとりにも配慮したコスメティクスを開発できるのでしょうか?ベルリン工科大学のランク教授は、皮ふの「コア・マイクロバイオーム」の維持を重視することを提案しています。健康な肌の90%を占めるのは表皮ブドウ球菌で、次に多いのがキューティバクテリウム属とコリネバクテリウム属です。しかし、皮ふ細菌叢を占める細菌の多様性が大きいと言え、それは人間の肌に存在する細菌のごく一部でしかありません。

肌の細菌の問題はとても複雑でまだ少しのことしか分かっていませんが、皮ふの細菌に配慮した多くのコスメティクス製品がすでに購入できるようになっています。これらの製品は「マイクロバイオームを改善する」、「細菌の働きを活性化させる」、「マイクロバイオームを維持する」など、さまざな宣伝文句を謳っています。また、プロバイオティクスやプレバイオティクス、ポストバイオティクスなどの食品業界で用いられている言葉も化粧品業界で使われています。

プロバイオティクスとプレバイオティクスは肌に役立ちますか?

食品業界ではプロバイオティクスとプレバイオティクスが明確に定義されていますが、化粧品業界では事情が異なります。国際連合食糧農業機関(FAO)とWHOが定義する食品としてのプロバイオティクスは「十分な量で摂取したときに宿主(人間)の健康に良い影響を与える生きた微生物」というものです。この定義があるにも関わらず、死んだ細菌を含んだ食品がときに「プロバイオティクス」化粧品とされていることがあります。また、現在販売されている化粧品で「プロバイオティクス」という言葉を使っている製品は、消化管マイクロバイオームのプロバイオティクス細菌と同じものを用いています。つまり、乳酸桿菌ビフィズス菌を使っているのです。皮ふの細菌叢は消化管の細菌叢とは根本的に異なります!腸内フローラのためのプロバイオティクス細菌は肌では生存することができず、皮ふマイクロバイオームに良い効果があるのかは疑問です。


同様の問題は肌のプレバイオティクスにも当てはまります。腸のためのプレバイオティクスの多くはフルクトース(FOS)です。しかし、皮ふマイクロバイオームの細菌はFOSを代謝する酵素を持っていません。市場の動きに科学の進歩が追いつく必要があります。

良いニュースもあります。複数の企業がすでに、皮ふマイクロバイオームに良い影響を与えたり、肌の健康に効果がある細菌成分を特定し、科学的に有効性を確認しています。そのような細菌の一部は今回のセミナーで紹介されました(キャス・オコネル氏へのインタビューを参照)

皮ふマイクロバイオームのための化粧品の開発では、特定の細菌株のライセート(溶解物、断片化した細胞)を利用しています。一方、このライセートは皮ふにも健康効果を示すことが分かっています(バリア機能や皮ふの再生、有害な細菌の排除)。また、特定の乳酸桿菌株のライセートは病原菌である黄色ブドウ球菌を抑制し、皮ふの共生細菌叢の成長を促します。

また、セミナーでは他にも、マイクロバイオーム・コスメティクスの有効性についてこれまで十分に論じられていなかった問題や、化粧品業界に求められている規制について話し合われました。

化粧品業界は新たな基準を定める必要があります

ブリュンケ博士、MTC代表取締役
ブリュンケ博士(MTC代表取締役、bruenke-mtc.de)は革新的な試験方法をいくつも発表しました

化粧品は例えばBAVなどの品質検査を受けます。しかし、マイクロバイオームに及ぼす影響を評価する品質検査はありません。マイクロバイオームに配慮することは、今後の化粧品では絶対に不可欠です。また、現在の化粧品の中にはマイクロバイオームに悪影響を及ぼすものもあるので、化粧品の品質に関する新しい基準を定めることが求められます。ブリュンケ博士 (MTC代表取締役、bruenke-mtc.de)は革新的な試験方法を複数発表しました)。

  • 皮ふの細菌叢が受ける負の影響の排除
  • 人間の体が本来持つ皮ふマイクロバイオームによる肌の防護機能の維持
  • 細菌が原因となる病気の治療

最終的には、マイクロバイオーム・コスメティクスの効果は人間を対象として評価する必要があります。

現時点で、マイクロバイオーム・コスメティクスに対する規制はまだありません。欧州議会規則の第2条1-aによると、「化粧品」とは人間の体の外部 (表皮、毛髪、爪、 唇および外生殖器)または口腔内の歯や粘膜に、美容のみを目的として、あるいは清浄化、賦香、美化、保護、維持または芳香を主目的として使用することを意図したあらゆる物質や混合物を意味します。

現在、欧州委員会によるマイクロバイオーム・コスメティクスに関する取り決めを行うワーキング・グループにおいて、ICADAやヨーロッパ化粧品工業会はこの定義に基づいてどのようにマイクロバイオーム・コスメティクスを分類するべきかの議論を行っています。皮ふマイクロバイオームの明確な定義はまだありませんが、肌の一部として考えられます。肌を良好な状態に保つということには、マイクロバイオームの維持も含まれるべきです。健康なマイクロバイオームは健康な肌を保証するものだからです。また、これまで使われていた「肌フローラ」という言葉は現在、「皮ふマイクロバイオーム」という言葉に置き換えられています。化粧品業界で使われる用語はこの定義に基づくべきなのでしょうか?それとも、マイクロバイオームを化粧品に含めるという画期的な発明に関しては、より幅広い定義あるいは再修正された定義を採用するべきなのでしょうか?

化粧品がマイクロバイオームに与える影響に関しては意見の不一致もあります。例えば、細菌には殺生物性製品の規制が適用されるのでしょうか。合理的な解決方法が必要なことは明らかです。

マイクロバイオームの問題は化粧品業界に浸透しています

今回のセミナーを総評すると、化粧品がマイクロバイオームと私たちの健康に影響を及ぼすという問題は、化粧品業界ではすでに認知されていると言うことができます。肌の細菌の研究は始まったばかりで、答えよりも疑問の方が数多くあります。しかし、マイクロバイオームに配慮した化粧品はすでに市場で販売されています。中には、科学的根拠がないのに「肌に良いプロバイオティクス・プレバイオティクス」という言葉を使っている製品もあります。一方で、厳密な研究によって皮ふマイクロバイオームと肌の健康を促進することが証明された、適切な成分や細菌株を使った製品もあります。化粧品の消費者は食品についてと同じように、意識的に本当に役立つ製品を選ぶ必要があります。科学的根拠のない製品しかないのであれば、無駄なお金を使うのはやめましょう。大手化粧品メーカーに考えて欲しいのは、現在ある科学技術を用いて、健康なマイクロバイオームを育むことができる本当に有益な製品を開発する方法です。まず、人間の肌に住んでいる細菌に対する悪影響をできるだけ小さくする必要があります。また、皮ふの「コアマイクロバイオーム」に研究の重点を置くなら、マイクロバイオームに良い影響を与える化粧品の開発方法が見出せるはずです。

マイクロバイオーム・コスメティクスの品質管理基準は、消費者のためにもできるだけ早く定められるべきです。欧州委員会にもまた、この新しい化粧品を分類・規制するために意味のある基準を策定することが求められています。

人間に害を与えるよりも良い影響を与えることの方が多い小さな共生者が、然るべき注目を集めるようになっているのは素晴らしい進歩だと言えます。

 

セミナー議題:
1. 人間の皮ふ細菌叢 (ジョエル・ヌスバウム工学博士、BAV INSTITUTEカスタマーサービス最高責任者)
2. 化粧品の微生物学的検査方法と皮ふの細菌 (パウル・アンドレ工学博士、BAV INSTITUTE(オッフェンブルク)代表取締役)
3. マイクロバイオーム、皮ふ細菌叢、化粧品-作用機序、化粧品の有効成分、効果 (ハイコ・プラーデ、CLRベルリン)
4. ベストプラクティス-マイクロバイオームと皮ふ細菌叢に配慮した化粧品 (ジョアンヌ・ランク、BELANOメディカル株式会社)
5. 科学的基礎-マイクロバイオーム、細菌叢、皮ふ (クリスティーヌ・ランク博士、ベルリン工科大学)
6. BioSKNが皮ふマイクロバイオームに与える影響 (V・クリュッグ博士、Gloryactives)
7. マイクロバイオームの評価と化粧品の有効性の証明 (ブルンケ博士、MTC e.K.)
8. (現在欠いている) 規制とその選択肢 (ブルンケ博士、化粧品協会ICADA(社団法人))

ICADAについて-化粧品協会ICADAは国際的なロビー活動団体です。中小企業の利益を代表しています。現在進行中のEU議会とマイクロバイオーム・コスメティクスに関する議論のために、マイクロバイオーム・コスメティクスの専門家会議を開催しました。

BAV-Instituteについて-BAV-Instituteは食品、化粧品、医薬品を評価する公式の研究施設です。ヨーロッパ薬局方と関連のISOに従い、「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準」(GMP)のルールに基づいて品質管理を行っています。マイクロバイオーム・コスメティクスの専門家セミナーを主催者です。

MyMicrobiomeについて-MyMicrobiome.info(www.mymicrobiome.info)はマイクロバイオームの情報を提供するウェブサイトです。マイクロバイオームに関する科学的な事実を一般の方に分かりやすい形でお伝えします。MyMicrobiomeは現在一般の方が簡単に利用できる唯一の教育的なプラットフォームです。今回の記事ではウェブサイトの作成者であるクリスティン・ノイマン博士がセミナーの内容をまとめました。

クリスティン・ノイマン博士, 著者
クリスティン・ノイマン博士
著者

みなさん、こんにちは。微生物学者のクリスティン・ノイマンです。生命の仕組みに興味があり、分子生物学を学びました。…

ファビアン・ガイヤー, 特別寄稿者
ファビアン・ガイヤー
特別寄稿者

ファビアン・ガイヤー氏から素晴らしい特別寄稿を頂きました。
ガイヤー氏はBIOMES社コミュニケーション・チームの一員です。BIOMES社はベルリンを拠点とするバイオ企業で、一般と専門家向けのマイクロバイオーム解析を専門としています。
ガイヤー氏は熟練の「翻訳者」として、人間と細菌の仲を取り持ちます。人間と細菌の関係は長年大きく誤解されていました。

リサ・カイルホーファー, 著者
リサ・カイルホーファー
著者

レーゲンスブルク大学で学びました。
多言語化業務に携わり、フリーランスの編集者としても活躍しています。

キャラ・コーラー
キャラ・コーラー
著者

シカゴのデポール大学とドイツのバンベルク大学で学位を取得し、現在博士号取得候補者となっています。
また、フリーランスの独英翻訳者、英独コピーエディターとしても活躍しています。

インゲ・リンドセット
インゲ・リンドセット
登録栄養士

オスロ大学のインゲ・リンドセットは登録栄養士で、専門分野は糖尿病と肥満、運動療法です。エクササイズの効果を最大限に高めたり、スポーツで最高のパフォーマンスを上げるための研究を行っています。
インゲ・リンドセットについて(ノルウェー語)

マリア・ペトロヴァ博士
マリア・ペトロヴァ博士
寄稿著者

マリア博士はヒトマイクロバイオームの分野で世界的に著名な研究者です。泌尿生殖器の細菌叢とプロバイオティクスを研究しています。ベルギーのルーベン・カトリック大学とアントワープ大学で乳酸桿菌と病原菌・ウイルスの分子相互作用を研究し、博士号を取得しました。博士の大きな業績は、ポスドクフェローのときに行った乳酸桿菌の遺伝的、分子的、機能的特性の研究です。この研究によって、膣内環境下での乳酸桿菌の働きについて素晴らしい知見を得ました。
マリア・ペトロヴァ博士について(英語)

ヨハンナ・ギルブロ博士
ヨハンナ・ギルブロ博士
寄稿著者

ヨハンナ・ギルブロ博士は受賞歴のある皮ふの専門家で、ベストセラーとなった『Skin We’re In』の著者です。
博士は実験皮ふ病学、臨床研究、そしてスキンケア製品開発の分野で15年以上の経験を持っています。また、製薬企業での長い経験を持っています。皮ふ科とコスメティクスの国際会議では、最先端の研究について頻繁に講演を行っています。また、「International Journal of Cosmetic Science」誌で過去10年の間に最も多く引用された研究者でもあります。博士はアンチエイジング成分で複数の特許を取得しており、スキンケア企業でアンチエイジング治療の研究・開発マネージャーを務めています。ギルブロ博士がスキンケア分野のエキスパートであることは言うまでもありません。『Skin We’re In』の執筆が示すように、現在は私たちのような一般人に知識を伝えることを使命としています。
2019年4月の出版の以来、『Skin We’re In』は主要な販売店でベストセラーとなっています。現在、スウェーデン語版のみが刊行されています。
https://www.skinomeproject.com

ディミトリ・アレクセーエフ博士
ディミトリ・アレクセーエフ博士
寄稿著者

ディミトリ・アレクセーエフ博士は消化管マイクロバイオーム、分子生物学、バイオインフォティクス、栄養学分野の優れた研究者です。基礎研究の臨床への応用に情熱的に取り組んでいます。Atlas Biomedグループでの主な役割は、社内外の科学プロジェクトを発展させることです。博士が携わっているプロジェクトは、栄養や神経変性疾患、炎症やがんに対するマイクロバイオームの応用、英国医薬品・医療製品規制庁の承認など多岐にわたります。Atlas Biomedグループでの統合的な役割に加え、ディミトリ博士は現在サンクトペテルブルクITMO大学で助教授を務め、健康のためのアルゴリズム開発を行っています。今後、博士はオランダのフローニンゲン大学医療センター(UMCG)に移り、老化研究に携わることになっています。
ディミトリ博士について(英語)

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