老化とHIV感染は消化管マイクロバイオームの変化に関連
老化とHIV感染は消化管マイクロバイオームの変化に関連しています。
アメリカの研究者は最近、老化とHIVが消化管内の細菌の多様性低下とディスバイオーシス(バランスの乱れ)に関連することを発見しました。特に、消化管の細菌の中でも重要な存在である酪酸菌の数が減っていました。酪酸は通常、炎症性サイトカインレベルを下げ、炎症を防ぎます。研究者たちは高齢の患者で特に、ビフィズス菌、フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィ、クロストリジウム目クラスターIVの数が経時的に減少していることに注目しています。この変化に影響していると考えられる要因は、栄養状態、抗生物質の使用、スタチンを含む処方薬の慢性的な使用です。
HIV感染が消化管マイクロバイオームに正確にどのような影響を与えるかはまだ研究の最中です。プレバイオティクスとプロバイオティクスがHIV感染者の健康状態を改善するどうかに関しても数多くの研究が行われており、多くの研究で良い影響があったと報告されています。また、臨床医には、HIV感染患者に対して、体の細菌叢を変化させてしまうような習慣や行動は避けるように助言することが推奨されています。
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