マイクロバイオームが乱れると皮ふの病気になります
アトピー性皮ふ炎
神経皮膚炎としても知られているアトピー性皮ふ炎(AD)は子供に大きな影響を与える、とても深刻な慢性皮膚感染症です。マイクロバイオームの劇的なディスバイオーシスがこの病気に大きく関わっています。アトピー性皮膚炎は最初に何が原因となるのでしょうか?皮ふの炎症でしょうか?それとも黄色ブドウ球菌の感染でしょうか?患者の皮ふの感染部位だけでなく、感染していない場所でも黄色ブドウ球菌が劇的に増えること(90%)を考えると、後者が正しそうです。健康な人では、黄色ブドウ球菌は皮ふでは稀にしか見つかりません。AD患者で劇的に増えた黄色ブドウ球菌は、この細菌を排除する善玉共生菌が生息する空間と栄養を独占してしまいます。興味深いことに、黄色ブドウ球菌と戦う表皮ブドウ球菌も、健康な人よりもAD患者でたくさん見つかっています。表皮ブドウ球菌が黄色ブドウ球菌と戦うために増殖していることが示唆されていますが、これはまだ推測に過ぎません。
にきび
多くの方が思春期にこの病気を経験します。実際、10代の85%がにきびになります。10代の若者を苦しめる細菌はアクネ菌で、普段は穏やかにシンバイオーシス(相利共生)を保って私たちと共存しています。しかし思春期が始まると、皮ふ、特に顔の化学組成がホルモンの変化によって変わります。これによって免疫系とアクネ菌の間に戦いが起こり、皮脂腺が感染し、にきびができます。科学者たちは、特定の種のアクネ菌がにきびを引き起こし、他の共生菌とは異なる働きをしているのかどうかについて研究しています。
Copyright 2019 mymicrobiome.co.jp - All rights reserved.
免責事項:このサイトやブログの内容は医学的助言、診断や治療を提供することを意図したものではありません。