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2019-06-27 17:37
by Lisa Keilhofer
  Last edited:

化粧品業界が皮ふマイクロバイオームに注目しています

化粧品企業と皮ふマイクロバイオーム
化粧品と医薬品業界がマイクロバイオーム分野で新たに協力を行い、研究開発を行っています。

マイクロバイオームは化粧品と医薬品業界にとって全く新しい分野です。これはとても素晴らしいニュースです。これまでに現れては消えてきた流行とは異なり、マイクロバイオームは一時的なトレンドではありません。科学に基づく重要な問題なのです。また、マイクロバイオームへの関心は化粧品のニーズを人工的に作り出すだけでなく(マーケティングの目標は通常ニーズを作り出すだけで終わります)、「自然への回帰」を意味します。

研究開発では数多くの協力が行われています

DSM社は最近、ベルギーのバイオ企業のマイクロバイオーム研究に投資を行ったと発表しました。DSM社は世界をリードする食品サプリや化粧品、化学製品の製造企業です。S-Biomedics社はプロバイオティクスによるにきび治療と皮ふや消化管マイクロバイオームとの相互作用について研究を行っています。DSM社のスポンサーウェブサイトが示すように、同社は真摯に新しい協力関係を築いています(詳細情報のリンク)。

イギリスの企業SkinBio Therapeutics社も同様の活動を行っています。化粧品や感染予防製品を開発し、プロバイオティクスに基づいた湿疹治療の研究を行っています(詳細情報のリンク)。

また、著明な化粧品メーカーのL’Oreal社も最近、米国のuBiomeグループと提携しました。L’Oreal社はマイクロバイオームの調査に研究の重点を置いています。

また、Gallinéeを販売するユリニーバ社(詳細情報のリンク)が行った投資も、マイクロバイオームの研究がユリニーバ社のような大企業の将来の戦略にとって重要であることを示しています。

マイクロバイオーム・フレンドリーな製品は傷ついたマイクロバイオームを回復させます。二次疾患を治療するマイクロバイオーム製品が次々と開発されています。

マイクロバイオーム研究の見出しに「イン・コスメティックス・グローバル」見本市の名前が登場

2019年4月2日から4日の三日間、パリで「イン・コスメティックス・グローバル」という見本市が開かれ、主要な化粧品と医薬品企業が参加しました。プログラムを見ると、マイクロバイオーム研究が現在どれだけ重要になっているのかが分かります。見本市の日程には、マイクロバイオームに関連した数多くのトピックが掲載されました(詳細情報のリンク)。マイクロバイオームに関わる問題が、人々の考え方であることは明らかです。私たちは今後の研究結果を楽しみに待っています。また、長らく無視されてきたマイクロバイオームがしかるべき注目を集めていることを喜んでいます。

クリスティン・ノイマン博士, 著者
クリスティン・ノイマン博士
著者

みなさん、こんにちは。微生物学者のクリスティン・ノイマンです。生命の仕組みに興味があり、分子生物学を学びました。…

ファビアン・ガイヤー, 特別寄稿者
ファビアン・ガイヤー
特別寄稿者

ファビアン・ガイヤー氏から素晴らしい特別寄稿を頂きました。
ガイヤー氏はBIOMES社コミュニケーション・チームの一員です。BIOMES社はベルリンを拠点とするバイオ企業で、一般と専門家向けのマイクロバイオーム解析を専門としています。
ガイヤー氏は熟練の「翻訳者」として、人間と細菌の仲を取り持ちます。人間と細菌の関係は長年大きく誤解されていました。

リサ・カイルホーファー, 著者
リサ・カイルホーファー
著者

レーゲンスブルク大学で学びました。
多言語化業務に携わり、フリーランスの編集者としても活躍しています。

キャラ・コーラー
キャラ・コーラー
著者

シカゴのデポール大学とドイツのバンベルク大学で学位を取得し、現在博士号取得候補者となっています。
また、フリーランスの独英翻訳者、英独コピーエディターとしても活躍しています。

インゲ・リンドセット
インゲ・リンドセット
登録栄養士

オスロ大学のインゲ・リンドセットは登録栄養士で、専門分野は糖尿病と肥満、運動療法です。エクササイズの効果を最大限に高めたり、スポーツで最高のパフォーマンスを上げるための研究を行っています。
インゲ・リンドセットについて(ノルウェー語)

マリア・ペトロヴァ博士
マリア・ペトロヴァ博士
寄稿著者

マリア博士はヒトマイクロバイオームの分野で世界的に著名な研究者です。泌尿生殖器の細菌叢とプロバイオティクスを研究しています。ベルギーのルーベン・カトリック大学とアントワープ大学で乳酸桿菌と病原菌・ウイルスの分子相互作用を研究し、博士号を取得しました。博士の大きな業績は、ポスドクフェローのときに行った乳酸桿菌の遺伝的、分子的、機能的特性の研究です。この研究によって、膣内環境下での乳酸桿菌の働きについて素晴らしい知見を得ました。
マリア・ペトロヴァ博士について(英語)

ヨハンナ・ギルブロ博士
ヨハンナ・ギルブロ博士
寄稿著者

ヨハンナ・ギルブロ博士は受賞歴のある皮ふの専門家で、ベストセラーとなった『Skin We’re In』の著者です。
博士は実験皮ふ病学、臨床研究、そしてスキンケア製品開発の分野で15年以上の経験を持っています。また、製薬企業での長い経験を持っています。皮ふ科とコスメティクスの国際会議では、最先端の研究について頻繁に講演を行っています。また、「International Journal of Cosmetic Science」誌で過去10年の間に最も多く引用された研究者でもあります。博士はアンチエイジング成分で複数の特許を取得しており、スキンケア企業でアンチエイジング治療の研究・開発マネージャーを務めています。ギルブロ博士がスキンケア分野のエキスパートであることは言うまでもありません。『Skin We’re In』の執筆が示すように、現在は私たちのような一般人に知識を伝えることを使命としています。
2019年4月の出版の以来、『Skin We’re In』は主要な販売店でベストセラーとなっています。現在、スウェーデン語版のみが刊行されています。
https://www.skinomeproject.com

ディミトリ・アレクセーエフ博士
ディミトリ・アレクセーエフ博士
寄稿著者

ディミトリ・アレクセーエフ博士は消化管マイクロバイオーム、分子生物学、バイオインフォティクス、栄養学分野の優れた研究者です。基礎研究の臨床への応用に情熱的に取り組んでいます。Atlas Biomedグループでの主な役割は、社内外の科学プロジェクトを発展させることです。博士が携わっているプロジェクトは、栄養や神経変性疾患、炎症やがんに対するマイクロバイオームの応用、英国医薬品・医療製品規制庁の承認など多岐にわたります。Atlas Biomedグループでの統合的な役割に加え、ディミトリ博士は現在サンクトペテルブルクITMO大学で助教授を務め、健康のためのアルゴリズム開発を行っています。今後、博士はオランダのフローニンゲン大学医療センター(UMCG)に移り、老化研究に携わることになっています。
ディミトリ博士について(英語)

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