プロバイオティクスに虫歯予防の可能性
ミュータンスレンサ球菌は虫歯のいちばんの原因となる病原菌です。
エジプトとアメリカの研究チームは、乳酸桿菌種(ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・ロイテリ、ラクトバチルス・プランタルム、ラクトバチルス・サリバリウス)を使ったプロバイオティクスが、ミュータンスレンサ球菌のバイオフィルム形成を抑えることを発見しました。
研究チームはレンサ球菌を複数の乳酸桿菌種と一緒に培養し、調査対象の乳酸桿菌種すべてでミュータンス連鎖球菌のバイオフィルム形成が少なくなることを観察しました。
バイオフィルムの形成は、ミュータンスレンサ球菌が歯の硬組織を侵食する酸性物質を作り出す前に行う最初のステップです。
また、これらの乳酸桿菌種は研究室環境中でミュータンスレンサ球菌の成長も抑制しました。
ラクトバチルス・サリヴァリゥスは口内マイクロバイオームの一部をなす細菌ですが、この細菌が免疫系によるミュータンス連鎖球菌の抑制を手助けしているのは明らかです。
研究結果からは、プロバイオティクスが消化管の健康に貢献するだけでなく、口内マイクロバイオームのバランスも整えることも示されています。
もっと詳しい情報はこちらの記事で読めます(英語)。
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