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2022-05-14 12:24
by Kristin Neumann
  Last edited:

口のケア製品のためのMyMicrobiomeStandard 23.10認証テスト

マイクロバイオーム・フレンドリーな世界のために!

口内マイクロバイオームは口のさまざまな部分のマイクロバイオームからなります。口蓋のケラチン化粘膜もあれば、歯の固い表面部分もあります。全部で9つの主要部分があり、それぞれに特徴的な細菌が定着しています。また、ウイルスや古細菌も存在しています。いずれの部分でもレンサ球菌が最もよく見られますが、プレボテラ属やベイヨネラ属の細菌に加え、6門から9門の20属から50属の細菌が存在しています。

 

健康な口内フローラのために!

口の傷はすぐに治ります

私たちは口や喉の小さな傷がすぐに治ってしまうことを経験的に知っています。口や喉の小さな傷はほとんどの場合、自然治癒で十分に治り、薬品の使用などは不要です。 

Oral microbiome
原則として、私たちはマイクロバイオームに影響を及ぼすものの使用は最小限に留めることを推奨しています。ただし、この原則は、口の中に関しては少し異なります(画像: © Alessandro Grandini – stock.adobe.com)

人間の口はさまざまな温度や繊維構造、pHを持つ物質と接触しなければいけません。衛生用品や食べ物には酸性のものもあればアルカリ性のもの、沸騰水のように高温のものもあれば氷のように冷たいものもあります。口の中に入ってくる全ての物質は、口内マイクロバイオームが対応することになります。私たちは口や喉の小さな傷がすぐに治ってしまうことを経験的に知っています。口や喉の小さな傷はほとんどの場合、自然治癒で十分に治り、薬品の使用などは不要です。口内マイクロバイオームは自然治癒工場のようなもので、常に高度なレベルで稼働しています。

他のマイクロバイオームと同じように、口内マイクロバイオームに関しても、影響を与えるものの使用は少なければ少ないほど良いです。ですが、現代のように産業化した社会は、高度に加工された食品や糖分を多く含む食品で溢れており、口内マイクロバイオームも常に大きな影響を受けています。そのため、定期的に口内をしっかりとケアしてあげることが大切です。意識的にマウスケア製品を選ぶことは良いことです。例えば、刺激の少ないマウスウォッシュはオススメできますが、刺激の強い製品は口内マイクロバイオームを傷つけてしまいます。

口内ケア製品を使う場合は、どんなものであれちゃんと効果があるのか確認しましょう。もちろん、同時にマイクロバイオームに与える影響が少ないものである必要もあります。フッ化物を含むものは問題ありませんが、漂白成分を含む製品は避けるべきです。

私たちは読者の方が「大切な衛生手段となる製品」と「マイクロバイオームに過剰なダメージを与える製品」を区別するお手伝いします。マイクロバイオーム・フレンドリー認証シールの商品を選び、口内マイクロバイオームのバランスを適切に保ってください。

 


マイクロバイオーム・フレンドリー認証シールは信頼の証です。私たちの認証テストは最新の科学的知見に基づいています。

クリスティン・ノイマン博士, 著者
クリスティン・ノイマン博士
著者

みなさん、こんにちは。微生物学者のクリスティン・ノイマンです。生命の仕組みに興味があり、分子生物学を学びました。…

ファビアン・ガイヤー, 特別寄稿者
ファビアン・ガイヤー
特別寄稿者

ファビアン・ガイヤー氏から素晴らしい特別寄稿を頂きました。
ガイヤー氏はBIOMES社コミュニケーション・チームの一員です。BIOMES社はベルリンを拠点とするバイオ企業で、一般と専門家向けのマイクロバイオーム解析を専門としています。
ガイヤー氏は熟練の「翻訳者」として、人間と細菌の仲を取り持ちます。人間と細菌の関係は長年大きく誤解されていました。

リサ・カイルホーファー, 著者
リサ・カイルホーファー
著者

レーゲンスブルク大学で学びました。
多言語化業務に携わり、フリーランスの編集者としても活躍しています。

キャラ・コーラー
キャラ・コーラー
著者

シカゴのデポール大学とドイツのバンベルク大学で学位を取得し、現在博士号取得候補者となっています。
また、フリーランスの独英翻訳者、英独コピーエディターとしても活躍しています。

インゲ・リンドセット
インゲ・リンドセット
登録栄養士

オスロ大学のインゲ・リンドセットは登録栄養士で、専門分野は糖尿病と肥満、運動療法です。エクササイズの効果を最大限に高めたり、スポーツで最高のパフォーマンスを上げるための研究を行っています。
インゲ・リンドセットについて(ノルウェー語)

マリア・ペトロヴァ博士
マリア・ペトロヴァ博士
寄稿著者

マリア博士はヒトマイクロバイオームの分野で世界的に著名な研究者です。泌尿生殖器の細菌叢とプロバイオティクスを研究しています。ベルギーのルーベン・カトリック大学とアントワープ大学で乳酸桿菌と病原菌・ウイルスの分子相互作用を研究し、博士号を取得しました。博士の大きな業績は、ポスドクフェローのときに行った乳酸桿菌の遺伝的、分子的、機能的特性の研究です。この研究によって、膣内環境下での乳酸桿菌の働きについて素晴らしい知見を得ました。
マリア・ペトロヴァ博士について(英語)

ヨハンナ・ギルブロ博士
ヨハンナ・ギルブロ博士
寄稿著者

ヨハンナ・ギルブロ博士は受賞歴のある皮ふの専門家で、ベストセラーとなった『Skin We’re In』の著者です。
博士は実験皮ふ病学、臨床研究、そしてスキンケア製品開発の分野で15年以上の経験を持っています。また、製薬企業での長い経験を持っています。皮ふ科とコスメティクスの国際会議では、最先端の研究について頻繁に講演を行っています。また、「International Journal of Cosmetic Science」誌で過去10年の間に最も多く引用された研究者でもあります。博士はアンチエイジング成分で複数の特許を取得しており、スキンケア企業でアンチエイジング治療の研究・開発マネージャーを務めています。ギルブロ博士がスキンケア分野のエキスパートであることは言うまでもありません。『Skin We’re In』の執筆が示すように、現在は私たちのような一般人に知識を伝えることを使命としています。
2019年4月の出版の以来、『Skin We’re In』は主要な販売店でベストセラーとなっています。現在、スウェーデン語版のみが刊行されています。
https://www.skinomeproject.com

ディミトリ・アレクセーエフ博士
ディミトリ・アレクセーエフ博士
寄稿著者

ディミトリ・アレクセーエフ博士は消化管マイクロバイオーム、分子生物学、バイオインフォティクス、栄養学分野の優れた研究者です。基礎研究の臨床への応用に情熱的に取り組んでいます。Atlas Biomedグループでの主な役割は、社内外の科学プロジェクトを発展させることです。博士が携わっているプロジェクトは、栄養や神経変性疾患、炎症やがんに対するマイクロバイオームの応用、英国医薬品・医療製品規制庁の承認など多岐にわたります。Atlas Biomedグループでの統合的な役割に加え、ディミトリ博士は現在サンクトペテルブルクITMO大学で助教授を務め、健康のためのアルゴリズム開発を行っています。今後、博士はオランダのフローニンゲン大学医療センター(UMCG)に移り、老化研究に携わることになっています。
ディミトリ博士について(英語)

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